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日本代表 1年前

385日。新しい“中山雄太”を追い求めて…。大怪我を経て抱く野望の全貌とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by NN

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 サッカー日本代表は現地時間13日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023でカナダ代表と対戦し、4-1で勝利した。昨年11月にアキレス腱を断裂した中山雄太は、385日ぶりに日本代表のピッチに戻ってきた。新たな野望を胸に、新たな左サイドバック像を追求する挑戦が始まっている。(取材・文:藤江直人)



 

ゴールの起点となった背番号22

サッカー日本代表DF中山雄太
【写真:NN】

 ゴールからさかのぼること3つ前のプレーだった。それでも試合後に日本サッカー協会(JFA)から発表された公式記録の得点経過欄には、中山雄太の背番号「22」がしっかりと記されていた。

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 MF田中碧が49分に決めたこの試合で2ゴール目、日本代表にとっての4ゴール目はカナダの最終ラインからのロングフィードを、キャプテンのMF遠藤航がカットしたプレーがきっかけになった。

 ボールを受けたのは左サイドバックの中山。すぐに前を向いて利き足の左足で蹴るモーションに入りながら、前方へのチップキックを選択する。ボールは緩やかな軌道を描きながらFW浅野拓磨の頭上を越えて、ペナルティーエリア内の左角へ走り込むMF南野拓実のもとへワンバウンドで収まった。

「まあ、僕のプレーに関しては(南野)拓実くんへパスを出しただけなので」

 中山は謙遜したが、正確無比な約30mの浮き球パスが、遠藤のプレーを介してモードを守備から攻撃に切り替えた日本代表にゴールの匂いをもたらしたのは事実だ。実際、南野からMF伊東純也へわたったボールは、伊東の左足による巧みなアシストで田中のゴールに変わった。ここでも中山は謙虚だった。

「あそこからは前線の選手たちのアイデアだと思います。ただ、拓実くんへのパスを含めて、あそこのレンジへボールを出す、というのは僕のストロングポイントのひとつでもあるので。そこはうまく表現できたし、もっと言えばチームの得点につながったのでよかったと思っています」

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