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日本代表 1年前

決定力不足は解消?サッカー日本代表の実態は「たいして良くない守備からの良い攻撃」【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司

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 サッカー日本代表は13日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023でカナダ代表と対戦し、4-1で勝利した。これで6月のエルサルバドル代表戦から5試合連続で4得点以上を記録。果たして、長年言われ続けてきた「決定力不足」は解消したと言えるのだろうか。(文:西部謙司)


カナダ代表との決定力の差

ゴールを喜ぶ日本代表メンバー
【写真:Getty Images】

 かつて日本代表には「決定力不足」という課題がついてまわっていた。日本に限らず、世界中の多くのチームは決定力不足であり、決定力満足ということはほとんどない。ところが、現在の日本代表にとって決定力不足はもはや過去の話である。

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 カナダ代表戦でも驚異的な効率の良さで4ゴールを奪った。そこまでチャンスを量産したわけでもないのに、相手のミスをついて次々と加点。スコアから想像されるより、ずっと試合内容は均衡していたのだが、決定力の差がものをいった。

 森保一監督のモットーである「良い守備から良い攻撃」を皮肉るつもりはないが、トルコ代表戦に続いてこの試合も「たいして良くない守備からの良い攻撃」あるいは「良いフィニッシュ」で試合を決めてしまった。内容で圧倒したわけではないのに大差で勝っている。まるで強豪国のようなプレーぶりだった。

 わずか2分で田中碧が先制。相手のクリアミスを拾ってからの、GKの逆をつく低いミドルシュート。その後はカナダ代表に押し込まれ、19分にはアルフォンソ・デイビスへのGK大迫敬介のファウルをとられてPK。しかし、大迫がジョナサン・デイビッドのシュートを残した右足で見事にストップする。

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