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日本代表 1年前

浅野拓磨を輝かせた「そうじゃない時」の貢献。サッカー日本代表で見せた新たな一面【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

「上田綺世や古橋亨梧のプレーを見て学ぶべきこと」



 日本代表は20分にアルフォンソ・デイビスをGK大迫敬介が倒し、PKを献上。それを大迫自身がセーブして事なきを得るという大きな出来事があり、システムを4-2-3-1にシフトするという変化もあった。が、変わりゆく状況下でも浅野はブレなかった。ここまで彼のポストプレーがここまで目立つ試合は代表48試合目にして初めてだったかもしれない。

「今日は俺に放り込んでくるのが多かったですね。自分の強みはスペースに出ていくことですけど、そうじゃない時にチームのためにプレーするという意識は自分の中で明らかに強くなっている。苦手な部分でも100%でプレーすれば勝てることもある。ステップ・バイ・ステップだと思います」と本人も収める仕事に意図的に挑んでいたことを明かす。

 とりわけ、ポストプレーの向上は特筆すべき点。それを象徴したのが、36分だった。中村敬斗が低い位置から前線に展開した瞬間、浅野は複数のDFを個の力ではがし、左サイドへ持ち込んだのだ。最終的にはフィニッシュまで行けなかったが、ビッグチャンスになってもおかしくなかった。

「そういうのは日頃から課題にしていること。(上田)綺世や(古橋)亨梧のプレーを見て学ぶべきことが沢山あって、練習や試合の中から意識していたことが今日はちょっとつながったかな」と浅野も自身の変化を口にしており、「単なるスピードスターではない」ことをピッチ上で実証していたと言っていい。

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