上田綺世が持つ可能性「どんどん吸収していく」
「綺世君がCL(10月3日のアトレティコ・マドリード戦)で点に絡んだシーンは見ましたけど、彼があそこでやれることに全然驚きはない。今いるメキシコ人のFW(サンティアゴ・ヒメネス)がすごくいい選手で競争は厳しいと思いますけど、そこに打ち勝っていける能力があると僕は見ています」
同じオランダ1部AZで5シーズン目を戦っている菅原由勢も上田の現在地をポジティブに見ていたが、彼がいればかつての大迫勇也に近い役割を期待できる。そこは日本代表にとって非常に力強い点だろう。
特にアジアの戦いになれば、相手が自陣に引いて人数をかけて守ってくる分、裏抜けだけではゴールをこじ開けられない。大迫がやっていたようにボールをキープして味方を押し上げる時間を稼ぎ、最終的には個の力でゴールを奪い切ることがFWには強く求められる。進境著しい上田綺世なら可能性があるはずだ。
ただ、彼にしても代表16試合2ゴールという数字は物足りない。2019年コパアメリカで初キャップを飾って4年以上が経過しているのだから、ここからはゴール数をどんどん積み上げて、周囲から絶対的な信頼を勝ち取らなければいけないだろう。
「つねに代表でもチームでもアピールしないとキャリアをいい道に進めないと思うので、毎試合毎試合、大事な試合だと思って、のぞんでいきたいと思っています。今の自分に求められるのは継続。自分の持っているもの以外は出せないので、持っているものを100%出し続けて、新しいものをどんどん吸収していくことが大切。とにかくベストを尽くすことだと思います」と上田は覚悟のほどを示していた。
10月2連戦で抜け出すFWはいるのか。エースFWを射止めるのは誰なのか…。浅野も含め、3人の起用法やパフォーマンスをしっかりとチェックしていきたいものである。
(取材・文:元川悦子)
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