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日本代表 1年前

役割と武器のギャップ。サッカー日本代表1トップのベストは? 古橋亨梧が目指す1つ上【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

「悔しさ」をにじませた古橋亨梧「もっと技術を磨きたい」



「前回(9月のトルコ戦)ではもう少しでゴールを取れたので、悔しさはあった。今回は何分出られるか分からないけど、出たらチームを助けるゴールを決められるように、プレーで示せたらと思います」

 古橋本人は意気込みを新たにしているが、確かにここまで代表19戦4ゴールと数字的にはやや乏しい。得点した相手は2021年のモンゴル代表、タジキスタン代表と今年6月のエルサルバドル代表。エルサルバドル代表戦は試合が決まった後の6点目ということで難易度は低かった。

 トルコ代表戦にしても、久保からのスルーパスに抜け出した20分の決定機があったが、決めきれなかった。裏抜けという自身のストロングポイントは出ていたが、結果につながらなければインパクトにつながらない。2019年11月のベネズエラ代表戦で初キャップを飾ってからの古橋は足踏み状態が長く続いている印象なのだ。

 とはいえ、昨季以降、所属先で進化を遂げているのは事実。昨季はリーグMVP・得点王をダブル受賞し、今季もUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に参戦。直近10月3日のラツィオ戦では待望のCL初得点も決めている。

「まずはホッとしています。1つ上のステージを目指しているので、そこに行けるように個人としてもっと技術を磨きたい」と彼自身にとっては弾みのつく一撃だった。

 この上昇気流を代表にも持ち込み、結果で示すことが肝心だ。小柄で俊敏性がウリな分、古橋はゴールと前線からの激しい守備により磨きをかけていくしかない。そのあたりは本人もよく分かっているはずだ。

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