2位：遠藤航（リバプール／イングランド）

生年月日：1993年2月9日
市場価値：1300万ユーロ（約18.2億円）
23/24リーグ戦成績：5試合0得点0アシスト
日本代表通算成績：52試合2得点2アシスト

　FIFAワールドカップカタール2022後に吉田麻也が日本代表から離れたことで、彼が長年巻いていたキャプテンマークを引き継いだ。クラブでは今夏、シュトゥットガルトからリバプールへのステップアップを果たすなど、遠藤航は30歳を迎えてさらなる成長を目指そうとしている。

　ドイツで長く揉まれていたこともあり、遠藤は日本人最高レベルとも言えるフィジカルコンタクトの強さを備えている。相手を潰すこともクリーンなタックルでボールを奪うこともでき、加えて運動量が豊富なためカバーエリアもかなり広い。そうした遠藤の「守備」や「フィジカル」能力の高さは当然ながら日本代表にとっての武器となっており、数値はいずれも「80」オーバーとなっている。

　一方で「スキル」の数値はMFとしてはやや低めの「76.2」に落ち着いている。基本的な技術が備わっていないわけではないが、素早いプレスを受けた際の回避力がそこまで高くなく、効果的なパスの数も決して多いとは言えない。このあたりはレベルの高い選手が揃うリバプールの中で物足りなさを感じさせてしまっている。遠藤は「守備」にこそ強みを持つ選手であるが、よりオン・ザ・ボールの質が高まれば日本代表にとってもリバプールにとっても大きいだろう。