DF：犬飼智也

【写真：Getty Images】

生年月日：1993年5月12日 (30歳)
期限付き移籍先：柏レイソル
2023リーグ戦成績：8試合出場0得点0アシスト
移籍先での評価：A

　今季の浦和レッズは、第29節まで終えて総失点22でリーグトップの堅守を誇る。助っ人CBアレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンは、今季のJリーグで最強の鉄壁コンビと言えるが、その活躍の裏でCBの犬飼智也は1試合もリーグ出場することはなかった。

　鹿島アントラーズ時代は公式戦157試合に出場するなど豊富な経験を持つベテランは、出場機会を求めて今夏に柏レイソルへ移籍。犬飼が加入するまでの柏の守備陣は非常に不安定で、第15節から第17節にかけては3試合で11失点を喫するなど壊滅的な有様であった。

　しかし、犬飼の加入で柏のディフェンスラインは蘇った。CBのポジションでディフェンスリーダーとしての能力が十二分に発揮されると、8試合7失点と大幅に失点が減少。犬飼が加入した第22節以降は、リーグ戦8試合を戦って4勝3分1敗と勝ち越しに成功し、降格危機を脱しつつある。

　一時は最下位に沈んだチームにとって、犬飼の存在はまさに救世主だ。第25節サンフレッチェ広島で見せた気迫あふれるシュートブロックのように、全身全霊で戦う犬飼の姿勢は間違いなくチームに好影響を与えている。柏からしてみれば、来季以降も柏に残ってほしいと思わせる活躍を見せている。