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アーセナルの「リスクある決断」がマンC撃破の背景に。勝利へ導いたサブ組の躍動【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

クオリティをもたらした途中投入された選手たち

アーセナルのミケル・アルテタ監督

【写真:Getty Images】



 アルテタ監督はマルティネッリを後半スタートのタイミングで、カイ・ハフェルツ、冨安健洋、トーマス・パーティを75分に投入する。

 奇しくも86分にマルティネッリが決めた決勝ゴールは、その4人全員が絡んだゴールとなる。パーティのロングボールを相手ゴール前まで上がっていた冨安が落とすと、それを受けたハフェルツがマルティネッリにパス。マルティネッリの右足が放ったシュートはDFナタン・アケに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。

 「公平を期すために言うと、サブ組はまたも素晴らしかった。彼らはゴールに絡んだが、チームに非常に多くのフィジカル、エネルギー、クオリティをもたらした」(アーセナル公式サイト)

 試合後、交代選手たちをこのように称えたアルテタ監督だったが、このゴールは監督の“勇気ある決断”が生み出したものだと言っても過言ではない。

 試合終盤、アルテタ監督はアンカーにパーティを入れて、ボール奪取に優れたライスにセンターフォワードを務めたハフェルツと同じ高さの位置を取らせた。アーセナルはボールをロストしてカウンター攻撃を受けるリスクを冒して、むしろその後のセカンドボールを回収して2次攻撃、3次攻撃に繋げることでゴールに迫る作戦に切り替えたのだ。

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