「僕も冷静な判断を下せるようにしたい」
「ああいった時間の使い方というか、勢いだけに任せないで、しっかりと頭の冷静さを保って、時間をうまく使いながら試合を進めるのは非常に大事だと思いました。経験のある選手がそうすべきだと感じたので、同じような場面があれば、僕も冷静な判断を下せるようにしたいですね」
年間42試合の長丁場を戦うJ2戦線も、いよいよ残り4試合となった。3位に浮上した東京ヴェルディと、同じ勝ち点ながら得失点差で劣る磐田との勝ち点差は2ポイント。しかし、もはや相手どうこうではなく、目の前の試合をすべて勝っていけば1年でのJ1復帰を果たせる。
敵地に乗り込むいわきFCとの次節は21日。初めて一週分のスケジュールが空くなかで、ホームでは9対1と大勝しているいわき戦へ向けての気持ちの高め方が大事になってくると権田は言う。
「磐田戦までの1週間は、チーム全員が気持ちを研ぎ澄ませて過ごせました。だからこそ、それをスタンダードにしないといけない。次はダービーじゃないから、磐田との上位対決じゃないからといって、もうちょっと準備を軽くしてもいいかな、となれば試合でのあと一歩が出なくなる。そこはみんながわかっていると思うので、今日が最低限、一番下だ、くらいの感覚であと4試合を戦っていきたい」
チームは磐田戦の翌日から4日間のオフに入っている。ヴェルディの28失点に次いで、リーグで2番目に少ない29失点を生み出してきた原点をあらためて思い出した清水は、つかの間のオフで体を労りながら鋭気を養い、帰るべき場所を自力で手繰り寄せるためのラストスパートに入る。
(取材・文:藤江直人)
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