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【写真:Getty Images】
DMF:アレイクス・ガルシア(スペイン)
生年月日:1997年6月28日
所属クラブ:ジローナ
23/24リーグ戦成績:8試合1得点1アシスト
Sofa Score平均採点:7.56
Who Scored平均採点:7.17
今季のラ・リーガで大躍進を果たしているのがジローナだ。8試合を消化した時点で6勝1分1敗の成績を収めており、暫定ではあるものの、レアル・マドリードとバルセロナに次ぐ3位につけている。その立役者となっているのが、26歳のアレイクス・ガルシアだ。
オリオル・ロメウを失った今季のジローナにおいて、A・ガルシアはチームの新たな心臓となっており、現時点でリーグ戦全試合でフル出場を果たしている。視野の広さとキック精度の高さを活かしたゲーム&チャンスメイクのクオリティーは非常に高く、鋭く的確なボール奪取も光る。この男がいるといないとでは、チームは大きく変わるだろう。
そんなA・ガルシアには、早くもディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードが熱視線を送っているようだ。スペインメディア『fichajes』は「スペイン・トップリーグで最も注目されているMFの1人」とジローナMFを紹介し、もしA・マドリードに加入した場合は「ラ・リーガと欧州コンペティションでさらなる成功を収めるための原動力になり得る」と評価している。
【写真:Getty Images】
DMF:フレンキー・デ・ヨング(オランダ代表)
生年月日:1997年5月12日
所属クラブ:バルセロナ
23/24リーグ戦成績:6試合1得点0アシスト
Sofa Score平均採点:7.63
Who Scored平均採点:7.45
ロベルト・レバンドフスキでも、ガビでも、ペドリでもない。現在のバルセロナで最も欠かせないのは、おそらくフレンキー・デ・ヨングだ。オランダの名門アヤックスでブレイクし、スペインにやってきてから4年。同選手は、良い意味でいよいよ手がつけられない存在となっている。
デ・ヨングをシンプルな言葉で表現するならば“なんでも出来る人”だ。技術力はもちろんのこと、多少厳しい状況でボールを受けても縦に運んでいけるだけのフィジカルと推進力があり、それでいて常に正しい判断を下してプレーするなど、サッカーIQも申し分ない。それゆえ、昨季以上に攻撃的なサッカーを志向する今季のバルセロナでは多くのタスクを担っており、多少の無理も厭わない。
デ・ヨングはチーム屈指の高給取りゆえ、昨夏、そして今夏にも財政難に苦しむバルセロナから追い出されるのではと噂されたが、ここにきて2028年までの契約延長を掴みかけている。変わらずクラブ愛を強調し続け、自らの力でその価値を証明してみせたデ・ヨングは、サッカー選手としても人としても世界最高峰のMFと言えるだろう。
【写真:Getty Images】
AMF:ジュード・ベリンガム(イングランド代表)
生年月日:2003年6月29日
所属クラブ:レアル・マドリード
23/24リーグ戦成績:7試合6得点2アシスト
Sofa Score平均採点:8.26
Who Scored平均採点:8.17
恐るべき存在だ。イングランドが誇る20歳の超逸材、ジュード・ベリンガムは今夏、1億300万ユーロ(約144億円)という巨額の移籍金でドルトムントからレアル・マドリードに加入。それだけにかなりの期待を寄せられたが、同選手はそのプレッシャーに屈することなく、早くも移籍金以上のパフォーマンスでマドリディスタのハートを撃ち抜いている。
エースのカリム・ベンゼマを失った今季のマドリーは、4-3-3ではなく、4-3-1-2システムを採用している。ベリンガムはトップ下が主戦場で、2トップが空けたスペースにうまく侵入することで幾度となく決定機に絡み、ここまでラ・リーガトップとなる6得点をマークしている。
得点力や技術力もさることながら、フィジカル能力もずば抜けているのが恐ろしいところで、地上デュエル勝利数47回は現時点でリーグトップの成績(データサイト『Sofa Score』を参照)だ。『Who Scored』と『Sofa Score』の両データサイトで平均採点8点以上を叩き出したラ・リーガ所属選手はベリンガムのみであり、まさに若き怪物はマドリーで伝説を作ろうとしている。