FW:アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)
生年月日:1993年9月15日(30歳)
リーグ戦成績:29試合19得点2アシスト
30歳となったばかりのおとめ座のブラジル人は今季、キャリアハイの数字を残している。2016年に来日してサンフレッチェ広島、北海道コンサドーレ札幌、そして横浜F・マリノスでゴールを重ねてきたが、自身初のリーグ戦20得点という大台にあと1と迫っている。
185cmの巨体から繰り出されるパワーはゴール前だけでなく、低い位置でのポストプレーでも活かされる。ボールを失わない強さだけでなく、強力なウイング陣を活かす巧さも兼ね備える。今季はヘディングだけで8得点を奪っているが、利き足の左足から6得点、右足でも4得点とゴールパターンの種類の多さも、ロペスがゴールを量産している理由の1つだろう。
一度調子に乗ると止められない怖さがあり、1試合で複数得点を挙げた試合は今季だけで7度を数える。チームはなかなか調子を上げることができていないが、鹿島アントラーズ戦では2得点を挙げて逆転勝利の立役者となった。リーグ優勝へラストスパートをかけるためにもロペスの活躍は欠かせない。
FW:大迫勇也(ヴィッセル神戸)
生年月日:1990年5月18日(33歳)
リーグ戦成績:29試合20得点4アシスト
鹿島アントラーズからドイツへ渡り、日本代表としてFIFAワールドカップにも出場したストライカーは、2021年8月にヴィッセル神戸に加わった。昨季は怪我に泣かされてコンディションも上がらず、ベンチスタートとなる試合も多かったが、今季は開幕から結果を残し続けている。
先月30日に行われた横浜F・マリノスとの首位攻防戦では自己最多となるリーグ戦20得点の大台に乗せた。33歳となった今もその能力に衰えは見えず。直接FKを決めるなど、そのプレーの引き出しの多さはむしろ増えており、進化しているようにさえ見える。
文字通りチームの躍進を支えており、クラブ史上初のリーグ優勝も見えてきた。チームでは数少ないJリーグ優勝経験者だが、2009年当時はルーキーイヤーでレギュラーとは言えない立場だった。日本史上最高クラスのストライカーは、自らの活躍で自身2度目のリーグ優勝という偉業を成し遂げることができるのだろうか。
FW:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
生年月日:1996年4月26日(27歳)
リーグ戦成績:28試合13得点5アシスト
鈴木優磨は鹿島アントラーズの育成組織出身で、2019年夏にベルギーのシントトロイデンに移籍したが、2022シーズンに鹿島に復帰している。「鹿島を優勝させるために」というコメントを残して復帰した鈴木は、かつて小笠原満男がつけていた背番号40を受け継ぎ、チームリーダーとして鹿島を牽引している。
ボックス内で見せるストライカーとしての能力の高さは言うまでもなく、ウェイン・ルーニーのようにあらゆる局面で違いを作ることができる。正確なロングパス、味方を活かすラストパスなどチャンスメイクにも優れており、決定的な局面では自ら決める能力も持っている。
決定力の高さは数字にも表れており、得点とゴール期待値の差は大迫勇也に次ぐリーグ2位の5.4で、期待値以上のゴールを生み出していることが分かる。名実ともに鹿島の歴史に残るストライカーであり、今のチームにとっては欠かすことのできないリーダーでもある。