9人の状況で遠藤に与えられた役割
遠藤を投入したリバプールは[5-3-0]という布陣で2人多いトッテナムディフェンスに立ち向かった。そうした中で日本代表MFは[3]の中央で素早く横にスライドして、相手の縦パスを消す役割を担った。
中央のスペースを埋めることで、サイドに誘導するリバプールの守備はかなり機能した。実際に遠藤らがピッチに立ってからは1本しか枠内シュートを打たれておらず、最終ラインの選手たちも身を投げ出してのシュートブロックやクリアでピンチを脱した。
2人の数的不利となり、FW陣を全員ベンチに下げたことで遠藤は実質的に最前線の選手となり、トッテナム陣内でプレーする際はファーストDFとして積極的に前へとプレッシャーをかけた。
9人でのプレーという遠藤自身もほとんど経験したことがないだろう異例の事態で、普段とは与えられたタスクが異なる中でもしっかりと役割を果たせたことは、彼の戦術理解力の高さが表れていた。