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Jリーグ 1年前

浦和レッズに課された「最後の15分」の勝負。エース不在と主力離脱を乗り越えるために【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

横浜FC戦は「もしかしたら…」



 特に今節は金曜日のほぼ同時刻にマリノスと神戸の首位決戦が行われるだけに、観る側からすると大一番の結果も同時に気になるシチュエーションだが、浦和としてはホームで現在17位の横浜FCをしっかり叩いて、他会場の結果がどうなるにせよ、残りの試合に少しでも優勝の可能性をつないでいきたいところだ。

 振り返れば前回の対戦はアウェイながらスコアレスドローで終わり、終盤は横浜FCのパワフルな攻撃に苦しめられて、何とか勝ち点1を掴み取った試合だった。スコルジャ監督は「横浜FCと対戦するときはチャンスメークが限られてしまいますので、そこは焦れずにやっていきたい。もしかしたら最後の15分で(勝敗が)決定するような試合になるかもしれません」と警戒している。

「守備のときはまとまっていますし、危険なカウンターを持っており、そこでは山下諒也選手のスピードを生かしてきます。そして上位のビッグチーム、名古屋グランパスや横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸などに対して、いい結果を残しています」

 確かにここまで横浜FCはここまで5勝だが、首位の神戸をはじめ同じ神奈川県勢のマリノス、川崎フロンターレに勝利しており、名古屋にもアウェイで引き分けている。ある意味“大物食い”であり、戦い方としてもサイドやシャドーのスピードと184cmの伊藤翔や188cmのマルセロ・ヒアンのよう大型FWを生かしたロングボールがメインになってくる。リーグ最小失点の浦和であっても、1点のウェイトが大きくなってくる試合で、油断は大敵となる。

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