3位:アントワーヌ・グリーズマン(フランス代表)
生年月日:1991年3月21日
所属クラブ:アトレティコ・マドリード(スペイン)
22/23リーグ戦成績:38試合15ゴール16アシスト
アントワーヌ・グリーズマンがこの順位となったことに驚いた人もいるかもしれない。チャンスメイク能力に長けたフランス代表アタッカーが3位にランクインした。
同選手が名だたるフォワードたちを抑えて、トップ3入りを果たした理由は総合力の高さにある。トップ10に入った他の選手と比較してみると、ずば抜けた能力があるわけではないが、全体的にどの数値も平均以上の高い完成度を誇っている。注目したいのは『61.0』を記録した「守備」能力だ。ネガティブトランジションの際にしっかりとプレスバックし、チーム全体の守備を助ける。前線からの献身的な守備でボールを奪い、ショートカウンターから一気に相手ゴールへ迫ることが可能だ。
先日行われたレアル・マドリードとの“マドリード・ダービー”では1ゴールを決めて、チームの勝利に大きく貢献。この試合のグリーズマンの活躍に対し、ディエゴ・シメオネ監督は「自分のプレーをするということはもちろん、自陣に戻ることや苦しむことさえも、困難に感じていない。それが彼がチームで最も重要な選手のひとりである理由だ」(現地紙『マルカ』)と語っており、32歳とベテランの域に差し掛かってもその信頼は厚い。