6位:フィル・フォーデン(イングランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年5月28日
所属クラブ:マンチェスター・シティ
22/23リーグ戦成績:32試合11得点5アシスト
豊富な資金力を誇るマンチェスター・シティには、国内外問わず毎シーズンのように実力者がやってくる。そのため、下部組織出身の若手選手が生き残る難易度はかなり高いが、フィル・フォーデンはその壁を見事に突破し、今やプレミアリーグ屈指のMFとして名を知られる存在となった。
他のウィングの選手に比べると個での打開力は劣るかもしれない。しかし、基本技術の高さに関しては間違いなく世界トップレベルだ。ファーストタッチにはほとんど狂いがなく、受けてから次のプレーに移るまでがとてつもなく速い。視野の広さも相まってイマジネーションあふれるパスから決定的なシーンを作り出すことも多く、狭いスペースでボールを扱うことも苦にしていない。“ストックポートのイニエスタ”と呼ばれるのも納得で、「スキル」の数値は『89.2』を叩き出している。
そうした繊細なプレーを持ち味とするフォーデンだが、守備でも戦えるのが大きな魅力。細身な見た目からは想像できないほどのスタミナを搭載しており、前線からの鋭いプレス、献身的なプレスバックと汗をかくことを厭わない。「守備力」の数値はランキングトップ10内で2位の『62.3』となっている。また、WGだけでなくインサイドハーフやCFとしてもプレー可能なユーティリティー性もあり、ジョゼップ・グアルディオラ監督からのリクエストに柔軟に応えることで信頼を掴んでいる。