9位:ガブリエウ・マルティネッリ(ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月18日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
22/23リーグ戦成績:36試合15得点5アシスト
2019年の夏、ガブリエウ・マルティネッリはブラジル4部リーグ相当に所属していたイトゥアーノから名門アーセナルに加入した。当時はほぼ無名だったが、そこから特別なポテンシャルを秘めた存在であることを証明するまでに多くの時間はかからず、今ではプレミアリーグ屈指の選手となっている。
サッカー王国ブラジルの出身であることに加え、コリンチャンスのフットサルチームでプレーしていたこともあり、足元のテクニックは秀逸。足裏を巧みに使ったボールタッチのリズムは独特で、密集したエリアでの仕掛けを決して苦にしていない。また、身長178cmとウィングの選手としては比較的大柄であり、非凡なスピードも持ち合わせるなど、縦への推進力も申し分ない。1つのスタイルにとらわれない、変幻自在なドリブラーと言っていいだろう。
そしてマルティネッリ最大の特長が、アタッカーでありながら高い決定力を持っていること。ダイレクトシュートが上手く、ボールを受けてからシュートに至るまでが速い。このあたりは、サッカーよりも素早いテンポでのプレーが求められるフットサルでの経験が生きていると言っていいだろう。パフォーマンスレベルにムラがあるのは否めないものの、「攻撃力」、「スキル」、「フィジカル」のすべてで『80』以上の能力値を叩き出したマルティネッリは、ビッグクラブに相応しい存在だ。