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いきなり凄い! 欧州1年目で活躍する日本人選手5人。スタートダッシュに成功した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

GK:鈴木彩艶(すずき・ざいおん)

シント=トロイデンに所属する鈴木彩艶
【写真:Getty Images】


生年月日:2002年8月21日(21歳)
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)
23/24リーグ戦成績:3試合3失点1クリーンシート

 37歳の大ベテラン、西川周作が衰えるどころか凄みを増し続けているため、パリ五輪世代のGK鈴木彩艶は浦和レッズでなかなか出番を得られなかった。しかし、鈴木が特別なポテンシャルを秘めた選手であることに、疑いの余地はないだろう。

 その証拠とも言うべきか、鈴木は今夏にイングランドの名門、マンチェスター・ユナイテッドからオファーを受けている。移籍金はJリーグ史上最高額の500万ポンド(約9億2000万円)とも伝えられた。しかし、鈴木はマンUではなく、多くの日本人選手が在籍するシント=トロイデンへ期限付きで移籍。マンUでアンドレ・オナナの控えに甘んじるのではなく、少しでも長くピッチに立ちたいという思いからきた決断だろう。

 いずれにせよ欧州初挑戦となった鈴木は、今夏の移籍が濃厚とされていたシュミット・ダニエルに代わり、第5節からファーストチョイスとして起用されている。第7節のメヘレン戦では類稀な反射神経を生かしたファインセーブを連発し、さらには高精度のロングフィードも繰り出すなど、今季2度目の無失点勝利に貢献。データサイト『Sofa Score』では驚異の「9.0」というレーティングを叩き出し、トルステン・フィンク監督からは「誰からみても才能にあふれている」と絶賛された。

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