9位:ユリエン・ティンバー(オランダ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月17日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
22/23リーグ戦成績:34試合2ゴール2アシスト(アヤックス)
今夏にアーセナルに加入したユリエン・ティンバーがCB能力値ランキングで9位にランクインした。今季開幕戦で右膝の前十字靭帯損傷の大けがを負ったことで、今季絶望の可能性もあるが、最終ラインの全ポジションとボランチでプレーできるユーティリティ性が魅力の選手である。
前所属のアヤックス時代は「最終ラインの司令塔」として、CBの位置から味方選手とのワンツーで攻撃参加に加わるなど自慢の「スキル」を見せる場面が多かった。正確なパスに寄せられても失わないテクニックはMFさながらのプレーであり、高い「攻撃力」でアヤックスのアタッキングフットボールを最後尾から支えていた。
キャリアの当初は右SBで台頭するなど相手FWに走り負けないスピードも武器で、一度裏を取られても追いついてしまう走力の持ち主だ。一方で182cmとCBの選手としては小柄なため空中戦や守備強度には不安を残しており、「守備力」はトップ10の選手ではワーストの「86.3」に留まっている。残念ながら今季は絶望となる可能性が高いが、現在22歳と伸びしろは十分であり、来季以降にこれらの課題が改善をされれば一気にトップ5入りを果たすポテンシャルがある。