UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)最新ニュース
2023/24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ22/23シーズンがいよいよ開幕を迎える。注目ポイントは枚挙にいとまがないが、補強を終えた各チームの戦力は気になるところだ。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃、守備、選手層、勝負強さ)に分けて数値化し、ランキング形式で紹介する。※成績は17日時点
10位:ナポリ(イタリア)
【写真:Getty Images】
監督:リュディ・ガルシア(1年目)
22/23欧州CL成績:ベスト8
戦力値:78(攻撃力23、守備力17、選手層18、勝負強さ19)
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今季のナポリは、セリエA王者の称号を手にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に臨む。目標は昨季のベスト8以上になるはずだが、現時点でそれを達成できるかは微妙なラインと言わざるを得ない。
攻撃力に関しては、セリエA内はもちろんのこと、欧州全体で見てもトップレベルだ。エースのヴィクター・オシムヘンは相変わらず多くのDFの脅威となっており、怪我で出遅れたとはいえクビチャ・クワラツヘリアもキレキレ。そこにMFピオトル・ジエリンスキやDFジョバンニ・ディ・ロレンツォといった選手が高いクオリティーをもって絡んでくるなど、見ていてワクワクするものがある。控えにもジャコモ・ラスパドーリやジョバンニ・シメオネ、新加入イェスパー・リンドストロムといった面白い選手が揃っており、どんな相手であっても簡単には屈しないだろう。
一方で不安要素は守備にある。ナポリはハイプレスの強度や連動性こそかなり高いが、攻撃的ゆえにカウンターを受けるとめっぽう弱い。今季のセリエA第3節、ラツィオ戦で早くもその弱点を露呈しており、あれよあれよとボックス内への侵入を許して2点を失っていた。それだけでなく、オフサイド判定によって取り消された失点も2つあったのだ。
上記の課題については昨季も決して例外ではなかったが、今季はより深刻化する恐れがある。その理由は、個の能力で守備を解決してしまうことも多かったキム・ミンジェの退団だ。ナポリは彼の後釜として22歳のナタンを連れてきたが、どこまで力があるかは未知数。今季ここまでアミル・ラフマニの相棒を務めているファン・ジェズスは昨季の控え選手であり、CLレベルではおそらく物足りないだろう。1年目のリュディ・ガルシア監督がこのあたりをうまく修正できなければ、冒頭にも記した通り昨季のベスト8以上は望めない。