DF：中山雄太（なかやま・ゆうた）

生年月日：1997年2月16日（26歳）
所属クラブ：ハダースフィールド（イングランド）
23/24リーグ戦成績：1試合0得点0アシスト

　天国から地獄へ…。中山雄太が置かれる状況は、この1年で大きく変わっている。

　昨季、チャンピオンシップ（イングランド2部）のハダースフィールドに加入した中山は、左サイドバックや3バック一角のレギュラーとして奮闘していた。しかし、昨年11月のリーグ戦でアキレス腱断裂の大怪我を負ってしまい、シーズン残り全試合を欠場。また、カタールワールドカップ日本代表メンバーに選出されていたが、辞退を余儀なくされてしまった。

　その中山は、長いリハビリを経て今季開幕前に復帰。しかし、ここまでリーグ戦では1試合、わずか8分間の出場に留まっている。その理由についてニール・ウォーノック監督は「現時点でディフェンス面で彼が完璧ではない場面をトレーニングで目にしており、まだ試合で要求されるコンディションではない」としている。また、今季のハダースフィールドは4-2-3-1をベースとしており、中山と同じ左SBではジョシュ・ルッフェルズが好調を維持して指揮官の信頼をがっちりと掴んでいる。そういった意味でも、中山がトップチームの主力に戻るのは時間がかかりそうだ。

　中山とクラブの契約は来年6月まで。現状、ベンチを温める時間が長くなりそうな日本人に対し、イギリスメディア『ヨークシャー・ライブ』は「（クラブの）CBと左SBはすでに充実しているため、1月に向けて考えるべき選手がまた1人増えるかもしれない」とシーズン途中退団の可能性を排除しなかった。