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Jリーグ 1年前

名古屋グランパスは最適な位置? 浦和レッズの逆襲は? Jリーグ優勝戦線の展望【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

浦和レッズ、セレッソ大阪、名古屋グランパス…


 5位の浦和(勝ち点45)は上位6チームのうち2チーム(鹿島と神戸)しか残っていないため、リーグ戦は比較的楽なもので、リーグ最高のディフェンス陣だけでなく、好調のストライカー、ホセ・カンテもいる。ただ、マリノスと同様にAFCチャンピオンズリーグとYBCルヴァンカップも控えており、より厳しいスケジュールが待ち構えているのも確かだ。

 セレッソは得失点差でレッズを上回り4位に位置し、直近で3連勝している。香川真司は中央からの指揮がますます巧妙に見え、レオ・セアラは常に信頼できるフィニッシャーである。 鹿島、そしてヴィッセルと対戦する次の2試合で、彼らのタイトル資格が維持されるか落ちるかが決まる可能性は十分にある。

 終盤に劇的なタイトル獲得を狙うのに最適な位置にいるのは名古屋グランパスだろうか。長谷川健太率いるチームは着実に3位につけており、J1残留への比較的単純な取り組みのおかげで静かな自信を持っていることは間違いない。

 グランパスは最後から37節に神戸へ遠征して、ヴィッセルとの優勝をかけた戦いに臨む可能性があるが、それを除けば、すべての試合は順位表の中位か下位のチームとの対戦となる。 ミッチ・ランゲラックが常に強固な守備の最後の砦となり、キャスパー・ユンカーが攻撃の中心となっている。グランパスは今後数か月でヴィッセルとの勝ち点6を詰め、2010シーズン以来となるタイトルをもたらす資質を確実に備えている。

 12月3日に盾を掲げるのが最終的に誰になったとしても、そのためには今後11週間、信じられないほど懸命に努力する必要があり、観戦している私たちにとっては、その過程でたくさんのドラマと興奮を楽しむことができるのは間違いありません。ここからが本当のタイトル争いになる。

(文:ショーン・キャロル)

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【了】

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