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Jリーグ 1年前

名古屋グランパスは最適な位置? 浦和レッズの逆襲は? Jリーグ優勝戦線の展望【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

2強と追いかける4チーム


 直近8試合のうち5試合はトップ6との対戦で、降格の危機に瀕している湘南、同じ関西圏のガンバ大阪との対戦も気が抜けない。金曜日に対戦する7位サンフレッチェも復調しており、対策が必要な相手だ。

 ラストスパートを強化するために獲得したフアン・マタとバーリント・ヴェーチェイは確かに興味深い契約ではあるが、彼らが最終的にヴィッセルをリーグ戦に押し上げるとは限らない。かつてボーヤン・クルキッチ、ステファン・ムゴシャ、アユブ・マシカよりも優れているという保証はないのだ。

 マリノスはこのところ調子を落としており、現在はセンターバックに負傷者が続出するという危機に見舞われているが、抜け目なくナム・テヒと契約したことで、豊富な攻撃力は補われており、サウジアラビアからの関心を報じられたアンデルソン・ロペスを引き留めることができることを喜んでいるだろう。

 9月29日に日産スタジアムで行われるヴィッセルとの試合でタイトルの行方が決まるわけではないが、何らかの形で流れが変わる可能性は十分にある。 もしマリノスが勝利すれば、彼らは王位を維持するチャンスを確実に手に入れるだろう。ヴィッセルの気の遠くなるような対戦リストと比較すると、マリノスが上位6チームと対戦するのは鹿島アントラーズ(ヴィッセル戦の前週)とセレッソの2チームだけだ。

 実際、追いかける集団はどうなるのだろうか。おそらく遠い話かもしれないが、3位(名古屋、勝ち点46)から6位(鹿島、勝ち点43)までのどのチームにも、優勝という栄光に向かって突撃するチャンスはまだあると言えるだろう。

 鹿島の場合、そのためには何かセンセーショナルなことを成し遂げる必要があるだろう。柴崎岳が復帰した鹿島は、上位4チームとの対戦が控えている。4月末から6月中旬にかけて達成した9戦無敗の再現もできるかもしれない。

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