アーセナル
2022/23リーグ戦順位:2位
主な獲得選手:デクラン・ライス、ユリエン・ティンバー、カイ・ハフェルツ
主な放出選手:グラニト・ジャカ、フォラリン・バログン、ロブ・ホールディング、マット・ターナー
今夏のアーセナルは、頂点を獲るための補強だった。数ではなくクオリティー重視で、トップレベルの選手のみを獲得している。
最大のニュースは、デクラン・ライスの獲得だ。1億1660万ユーロ(約163億円)の移籍金は、チェルシーがブライトンから獲得したモイセス・カイセドと並んで今夏の移籍市場で最高額とされている。ライスは開幕からその価値があることを示しており、アーセナルの中盤を強化したことは間違いないだろう。
チェルシーから獲得したカイ・ハフェルツはまだ適応の途中。アヤックスからやってきたユリエン・ティンバーは開幕早々のケガで長期離脱を余儀なくされてしまったが、どちらも実力者であることは間違いなく、今後に期待が持てる。
放出した選手についても、チーム力としての痛手はほとんどない。グラニト・ジャカはライスの加入で出場機会が減ることは間違いない状況だった。レンタル先のスタッド・ランスで大活躍したフォラリン・バログンは22歳の若手で伸びしろもあった。ただ、同じ役割はエディ・エンケティアで事足りるという判断か、モナコに完全移籍で放出している。
余剰戦力を手放しつつ、昨季のチームを底上げしたアーセナル。20年ぶりのプレミアリーグ制覇への意欲がうかがえる補強だ。