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欧州勢に2連勝も、課題を残したサッカー日本代表
サッカー日本代表は現地時間12日、キリンチャレンジカップ2023でトルコ代表と対戦し、4-2で勝利した。ドイツ代表戦に続く勝利で欧州遠征2連勝を達成したものの、2失点したディフェンス面に課題を残すことに。谷口彰悟と冨安健洋は、ディフェンス面に起きた問題を振り返っている。
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立ち上がりこそ停滞する場面があったが、トルコ代表の守備が緩かったこともあり、日本代表の攻撃は徐々にリズムを掴んでいった。15分に生まれた伊藤敦樹の代表初ゴールを皮切りに、28分と36分には中村敬斗にもそれぞれゴールが生まれ、一時はリードを3点に広げた。
しかし、前半終了間際にセットプレーから1点を返されると、61分にも失点を喫して1点差に詰め寄られた。最終的に伊東純也が獲得したPKを伊東自ら成功させてリードを2点に戻して勝利したものの、ディフェンス面の課題が残る試合となった。
4-2で迎えた79分に投入された冨安健洋は、3-0から2失点を喫したチームについて「ちょっとゆるみは出ましたよね。間違いなく」と率直に指摘している。さらにアーセナルでも似た展開が多いと前置きしつつ、「試合を殺し切る、決め切るところ、3-0、4-0で決め切るところ、まず緩みを出さないところというのはやっていかないといけない」と課題を挙げた。
守備の手綱を引き締められなかった谷口彰悟も「不用意なロストが増えて、後ろもそれに対する準備がちょっとずつ遅れた」と反省していた。
ドイツ代表戦との違いは最終ラインと前線の距離感だろう。板倉滉と冨安という強豪でプレーするDFが不在だったトルコ代表戦は、ディフェンスラインの統率に苦戦していた。2失点目を喫した時間帯は、ラインの制御が効いていなかった。谷口はその原因をこう述べる。
「ちょっとずつ間延びしてきて、間で(パスを)受けられた。もうちょっと怖がらずにラインを設定しなければいけなかったというのは反省点です」
ハイラインを保つことはリスクを伴うが、能動的にディフェンスラインをコントロールできなければ中盤でボールを奪うことも難しくなり、前線からの連動したプレスも機能しない。FIFAワールドカップ以降、板倉滉が初めて先発を外れた試合で、日本代表は課題を残している。
(取材:元川悦子【ベルギー】、構成:編集部)
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