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日本代表 1年前

三笘薫とは異なる。サッカー日本代表FW中村敬斗がフランスで鍛える武器とは【現地コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「自分の武器は…」久保建英が右で作って左の中村敬斗が仕留める



 2017年のFIFA U-17ワールドカップ(W杯)、2019年U-20W杯に出ていた頃からそうだったが、中村はもともとFWで、ドリブル突破や打開を得意とする三笘薫とは異なるタイプのプレーヤーだ。その分、よりゴールに直結する仕事ができるし、前線に侵入して一発を決められる。それが自身のストロングだと本人も自負している。

「自分の武器はゴール前やペナルティエリア付近でのチャンスメイクを含め、シュート・ドリブル・パスとかアイディアだったり、そういうもの。よりクロスに入っていくようなチャンスがあれば生かしたいですね」と彼はイメージを膨らませた。

 トルコ代表戦で右サイドアタッカーのポジションに同世代の久保建英が陣取るのであれば、「久保が右で作って左の中村が仕留める」という得点パターンも十分可能なはずだ。

 中村の対面には、ローマに所属するトルコ代表の新進気鋭の右サイドバック(SB)・ゼキ・チェリクが陣取っているため、簡単にフリーで侵入させてもらえないだろう。しかしながら、中村も強さと高さを併せ持ったアタッカー。何らかの脅威を与えられるはずだ。

「レベルが上がるにつれて、ゴール前でいい形というのはなかなか作らせてもらえなくなる。だからこそ、その土台となる奪われないとか、球際や競る部分を大事にしていきたい」と彼自身も局面で負けないプレーを強く心掛けていくという。

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