2位:フランス代表
監督:ディディエ・デシャン
FIFAランキング:2位
総市場価値:11億700万ユーロ(約1638億円)
最高額選手:キリアン・エンバペ
総市場価値でもFIFAランキングでも2位にランクインしたのが、2022年開催のFIFAカタールワールドカップで準優勝に輝いたフランス代表だ。
2018年開催のロシアW杯で優勝したフランス代表は、大会2連覇を狙ってカタールW杯に乗り込んだが、中核メンバーのカリム・ベンゼマ、エンゴロ・カンテ、ポール・ポグバらを怪我で欠いた状況での大会参加となった。
しかし、フランス代表の選手層の厚さは圧倒的だった。DFリュカ・エルナンデスが大会初戦の怪我で代表を離脱するも、その穴を弟のテオ・エルナンデスが見事に埋めたのは同国代表の選手層を象徴する出来事であった。そして、アントワーヌ・グリーズマンやオーレリアン・チュアメニ、アドリアン・ラビオがMFとして中盤を支配。大エースとして君臨するキリアン・エムバペは8得点で大会得点王となり、決勝ではアルゼンチンと延長PKまでもつれ込む互角の勝負を演じた。
世界最高の市場価値となる1億8000万ユーロ(約252億円)を誇る24歳のエムバペは同国代表の大エースにして攻撃の柱だが、36歳の大ベテランとなったオリヴィエ・ジルーもカタールW杯でフランス代表に貢献した選手の1人だ。23/24シーズンは所属するACミランでも好調ぶりをアピールして開幕3試合で4ゴールを記録。まだまだ衰えぬ鉄人っぷりを見せている。
ベテランと若手が融合したタレント軍団を率いるのは、2012年からフランス代表監督に就任しているディディエ・デシャンだ。自身も選手として1998年開催のフランスW杯で優勝しているが、監督としてロシアW杯で優勝、UEFAネーションズリーグ20/21も優勝、カタールW杯で準優勝と結果を出してきた名将である。
平均年齢26.0歳、招集メンバーのほとんどが20代というフランス代表は、デシャン監督の指揮のもとでまだまだ黄金時代を続けていきそうだ。