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日本代表 1年前

「差を埋めるために」サッカー日本代表FW上田綺世の変貌とドイツ戦で見せた適応力【現地コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

「多少なりとも日本代表の結果に貢献できた」



 いい意味での変化はゴールという結果も生み出した。1-1で迎えた22分、菅原由勢のクロスを伊東純也がシュート。これを上田が左足で触り、コースを変える形になって値千金の2点目につながったのだ。

「ゴールのタイミング、取り方も含めて、多少なりとも日本代表の結果に貢献できた」と本人も安堵感を吐露した。2019年コパ・アメリカ(南米選手権)で初キャップを飾って4年超。上田綺世は強豪相手に流れの中からのゴールをゲット。1トップとして確固たる実績を残すことに成功したと言える。

 その後もいい守備から相手ゴール前に抜け出す決定機を2本作った。1つは41分。ニコ・シュロッターベックのパスミスを拾い、自ら持ち込んでGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンと1対1になった場面。このシュートは惜しくも相手に防がれた。

 もう1つは48分。三笘が抜け出し、伊東に展開。彼がうまくつないだボールが背番号9の前にこぼれ、フリー担ったシーンだ。しかし、これもテア・シュテーゲンに阻止され、追加点は奪えなかった。

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