サッカー日本代表 最新ニュース
サッカー日本代表は現地時間9日、国際親善試合でドイツ代表と対戦し、4-1で勝利した。昨年のFIFAワールドカップで出場わずか45分に終わった上田綺世は、実力でオランダ王者フェイエノールト移籍を勝ち取った。ドイツ代表戦で上田が見せたのは、トップレベルで活躍する仲間たちと遜色ない輝きだった。(取材・文:元川悦子【ドイツ】)
現在地を知るためのドイツ代表戦
「世界トップの力を持っているドイツとの戦いの中で、我々の今の立ち位置を測る最高の対戦。個々の力を測る、チームの力を測るという意味で、よりチャレンジして戦えればと思っています」
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森保一監督が前日会見でこう語っていた通り、日本代表にとって現地時間9日(日本時間10日)のドイツ代表戦は2026年のFIFAワールドカップ(W杯)に向かう上での重要な試金石と位置づけられた。
ボランチの遠藤航や守田英正、トップ下の鎌田大地、三笘薫と伊東純也の左右のウイングなど主軸メンバーがズラリと並ぶ中、注目の1トップに入ったのは上田綺世。10カ月前のカタールW杯・ドイツ代表戦では出番を与えられなかった男が、このビッグマッチの最前線に抜擢されたのである。
「ドイツのセンターバック(CB)が前に強いこと、フィジカルレベルが高いことは分かっていた。そういう中で自分のポジショニングやチームでやっていることがどれだけ通用するかがすごく楽しみだった」と彼は今夏、のオランダ名門移籍による成長をピッチで表現しようと野心に満ち溢れていた。
試合開始から勢いよくハイプレスに行った上田は相手ゴールを狙う姿勢を鮮明にした。それ以上に目立ったのが、以前からの課題と言われたポストプレーへの意欲だ。積極的にボールを受け、日本代表の支配率を引き上げようと試みたのである。
「自分が50・60%収めていけば、チームとしてのポゼッション率が上がると思うし、少しでもマイボールにして、相手の嫌な動き出しだったり受け方ができれば、日本代表のサッカーのオプションも広がる。そう考えてプレーしていました」
そんな彼がいきなり直面したのが、アントニオ・リュディガーの強烈なコンタクト。開始2分に、後ろから激しく寄せられ、吹っ飛ばされるという洗礼を受けたのだ。