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明治安田生命J1リーグ第26節、FC東京対アビスパ福岡が3日に行われ、1-2で福岡が勝利した。福岡の好調の影には、中盤に君臨する井手口陽介の獅子奮迅の活躍があり、長谷部茂利監督はその活躍を高く評価しつつも、ハイレベルな要求を課している。フル稼働を続けるダイナモは、福岡に何をもたらしているのか。(取材・文:藤江直人)
アビスパ福岡の中盤に君臨する背番号99
稼働率は99.9%とフィールドプレーヤーでは驚異的な数字に達している。
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開幕直後に右足首を骨折し、長期戦線離脱を強いられたアビスパ福岡の井手口陽介がピッチに帰ってきたのが6月3日。古巣ガンバ大阪とのJ1第16節の61分から途中出場すると、中3日の同7日に行われたFC今治との天皇杯2回戦で先発に復帰。チームの初戦突破に貢献した。
以来、福岡が戦ってきた公式戦全15試合で先発している井手口は、そのうち延長戦にもつれ込んだ天皇杯2試合を含めた14試合でフル出場。唯一途中でベンチへ下がった8月30日の湘南ベルマーレとの天皇杯準々決勝も、2点をリードして迎えた88分にお役御免となったものだった。
トータルの試合時間1410分のうち井手口のプレー時間は1408分、割合にして実に99.9%を占める。その間に福岡も11勝4敗の結果を残し、残り8試合となったJ1リーグ戦で8位につけ、天皇杯ではクラブ史上初のベスト4へ進出。YBCルヴァンカップでもベスト8に勝ち残っている。
直近の公式戦だった3日のFC東京との明治安田生命J1リーグ第26日。午後7時のキックオフ時点で気温29.6度、湿度61%に達するなど、昼間の酷暑が色濃く残る条件下で、攻守両面でボールに絡み続けた井手口の総走行距離はチーム最長の11.735kmに到達。スプリント回数も14を数えた。
開始直後の2分にFW佐藤凌我が、11分にはFW山岸祐也が立て続けにゴール。瞬く間に試合の主導権を握り、FC東京の反撃を86分の1点だけに抑えて、連敗を「2」で止めた試合後の取材エリア。勝って兜の緒を締めよ、とばかりに井手口は後半に露呈した課題をあげている。