MF:アレハンドロ・ゴメス(アルゼンチン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1988年2月15日(35歳)
最終所属:セビージャ(スペイン)
22/23リーグ戦成績:19試合1得点1アシスト
「パプ」の愛称で知られるアレハンドロ・ゴメスも、Jリーグで見てみたい1人だ。昨年のカタールワールドカップでは、アルゼンチン代表の一員として世界の頂点を経験した。
キャリアのハイライトとなるのは、やはり2014年から7年間を過ごしたアタランタ時代だろう。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の元、圧倒的な攻撃力を誇ったチームにおいて中心として活躍し、毎シーズンのようにゴールとアシストの両方を量産。2019/20シーズンにはリーグ戦だけで16アシストという圧巻の成績を残し、セリエA最優秀MFに選出されている。近年のアタランタの大躍進は、この男の存在なくしてあり得なかったと言っていいだろう。
しかし、ガスペリーニ監督との関係が悪化したことで、2021年にセビージャへ完全移籍することになった。ここではUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇などを経験したが、細かな怪我の影響もあってアタランタ在籍時ほどの輝きを見せたとは言い難く、今月1日にクラブとの契約を解消している。通算成績は90試合10得点6アシストとやや寂しいものとなってしまった。
ただ、セビージャで苦戦したとはいえ、攻撃性能の高さに疑いの余地はない。南米出身らしい細かなタッチを駆使したドリブルのキレは確かなものがあり、一瞬でDFを崩壊させる一撃必殺のパス、167cmの小さな体からは想像できない強烈なシュートなど魅力は様々だ。Jリーグに来れば、必ず攻撃のクオリティーを高めてくれるだろう。