「自分の理想は…。相手にとって嫌な存在」
11月から始まる2026年W杯2次予選を視野に入れれば、毎熊のような推進力や打開力のある右SBは必ず必要になる時が出てくる。今後につながる爪痕を残すことが、9月シリーズにおける毎熊のタスクと言っていいだろう。
「自分の理想は内田篤人さん。頭がよくて、攻撃時のオーバーラップのタイミングもすごくよかったし、守備のポジショニングとかも本当に際立っていた。ああいう選手になれれば、相手にとって嫌な存在になれると思うんで、目指していきたいですね」
確かに内田も屈強なフィジカルを武器とする酒井宏樹のようなタイプではなかった。179センチ・69キロと線が細い毎熊も判断力や思考力、戦術眼をブラッシュアップさせ、偉大な先人に近づいていくことが重要になる。
幸いにして、今の日本代表は同じ東京五輪世代のメンバーが多く、スムーズに溶け込めるだろう。かつて伊東純也が25歳で代表入りし、そこから一気に主力へと駆け上がったように、遅咲きの毎熊もここからが本当の勝負。思い切って持てる能力の全てを出し切ることからスタートしてほしいものである。
(取材・文:元川悦子)
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