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久保建英 1年前

久保建英、やっと見つけた最高の相棒。武闘派でも自己中でもない、器用な男とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

久保建英はチームを勝たせられる存在に



 久保は右太ももの違和感によって今週4日間のトレーニングを欠席していた。そのため、グラナダ戦の先発起用には黄色信号が灯っていたが、問題なく4-3-3の右ウィングとしてスタートからピッチに立っている。今のチームに欠かせない存在であることの証明とも言えるかもしれない。

 その久保は、コンディションの不安を一切感じさせないプレーを連発した。

 まずは9分、ブライス・メンデスのスルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、そのままドリブルで運び、最後はゴール右下隅にシュートを流し込んだ。腰をひねってニアサイドに突き刺したシュートはもちろん、それに至るまでのドリブルのコースが完璧で、背後から迫るDFに体を入れられないようにすると同時に、シュートコースの選択肢を広げていた。

 さらに1-1で迎えた前半終了間際には、カットインから左足を振り抜き、再びゴールネットを揺らした。1試合2得点は、ラ・リーガ参戦以降初のことだ。

 これだけでも十分な活躍だが、まだまだ久保は止まらない。59分にマルティン・スビメンディのゴールの起点になると、76分にはミキ・ボッシュのオウンゴールを誘発。チームが奪った5得点のうち、4得点に関与するという圧巻のパフォーマンスで、文句なしの開幕4試合連続MOMに輝いている。

 これで開幕4試合3得点1アシスト。違いを作るだけでなく、チームを勝たせられる唯一無二の存在であることに疑いの目を向ける人はもはやいないだろう。昨季惜しくも逃したリーグ戦2桁得点達成への期待は、膨らむばかりだ。

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