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Jリーグ 1年前

昇格も狙える? ザスパクサツ群馬の改革と躍進。今季が「確かな足がかり」に【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

上位に食い込む理由とザスパクサツ群馬の武器



 強固な守備の理由は、大槻監督が選ぶ最終ラインの固定にある。7月16日の甲府戦で酒井崇一が出場停止となったため、少しメンバーを入れ替えたほかは、この6試合で5バックは変わっていない。

 酒井のほか、GK櫛引政敏、川上エドジョン智慧、城和隼颯、中塩大貴が強力なバックラインを構成し、7月初旬に負傷するまでは常にベンチ入りしていた畑尾大翔もここ2試合はベンチ入りしている。そして、怪我をしていた岡本一真の復帰も近づいている。

 風間宏希と天笠泰輝が中盤で素晴らしいバランスとクオリティーを提供し、佐藤亮とヴェルディから加入したばかりの杉本竜士がウイングで推進力と創造的な脅威を加える。川本梨誉、平松宗、武颯、北川柊斗はいずれもゴール前では決定的な仕事をできるとは言い難いが、ラスト3分の1ではチームに存在感と仕事量を与えている。

 クラブは来シーズン、スリム化されたクラブ名(ザスパ群馬)と新しいエンブレム(皮肉なことに、現在の温泉をモチーフにした稲妻が描かれている)、そして当然のことながら新しいマスコット(ザスパンダ)とともにリブランディングする予定である。そして、改革の1つとして永遠のJ2下位だったチームが2030年までにJ1昇格を目指すことも明言された。

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