9位：名古屋グランパス

監督：長谷川健太
2023リーグ戦成績：3位（13勝6分6敗）
総市場価値：1420万ユーロ（約19.9億円）
最高額選手：キャスパー・ユンカー

　昨季は8位でリーグ戦を終えた名古屋グランパスだったが、今季は優勝争いに絡んでいる。クラブの総市場価値が全体9位であることを考えても、大健闘していると言っていいだろう。

　現在の総市場価値は1420万ユーロ（約19.9億円）で、今季開幕当時のもの（1921万ユーロ）とほとんど変わっていない。今夏に160万ユーロ（約2.4億円）の市場価値があったマテウス・カストロがサウジアラビアへ去ったものの、サンフレッチェ広島から140万ユーロ（約1.9億円）の価値を持った森島司が加入し、70万ユーロ（約9800万円）の前田直輝がオランダから復帰したことで大きなマイナスにはならなかった。

　半年前から大きく価値を高めた選手も多い。今年日本代表デビューを果たした森下龍矢は15万ユーロ（約2100万円）アップの85万ユーロ（約1.2億円）に。若きセンターバックの藤井陽也は80万ユーロ（約1.1億円）となり、半年前からの上昇額25万ユーロ（約3500万円）でリーグ2位タイにつけている。もともと価値が高かったキャスパー・ユンカーもさらに評価を高め、リーグ4位の170万ユーロ（約2.4億円）となった。

　Jリーガーの市場価値は今年6月に更新され、30歳を超えるベテランの選手たちは軒並み金額を下げている。名古屋も例外ではないが、それでも開幕当時から総市場価値に大きな変化がなかったのは、ポジティブな結果と言えるだろう。