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なぜハフェルツは精彩を欠いたのか?アーセナルの本質的な問題と逃げ切り失敗の責任【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

アーセナル、逃げ切り失敗の原因は?



 それは試合終盤、アディショナルタイムを含めた“ラスト15分間”の内容だ。昨季第4節では、冨安健洋とロブ・ホールディングを投入して1点を守り抜き勝利をつかんだが、今回の試合では逃げ切りに失敗している。退場者が出たことで10人になった相手に対し、マルティン・ウーデゴールに代えて守備的なジョルジーニョを投入して試合を終わらせにいったが、同点弾を与えてしまった。

“勝つべき”というより、実際に“勝っていた”のにもかかわらず、試合終盤の失点で貴重な勝ち点2を失ったことは残念だ。アルテタは「良かった」と話したが、結果が求められる世界で、今回の試合が昨季のフラム戦より“10倍”良いはずがないだろう。

 この逃げ切り失敗は守備陣に責任があるのか、攻撃陣に責任があるのか。相手が数的不利な状況から、土壇場で同点弾を許した守備陣にも批判の目は向けられるべきだろうが、「ゴール期待値」3.26を叩き出しながら、2点“しか”得点を奪えなかった攻撃陣にも改善の余地はある。

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