ゴールネットを揺らすことができなかった原因
62分に自陣でのパスミスからホセ・カンテにシュートを決められ、湘南は先制を許した。リードした浦和はスペースを埋め、賢くゴール前に来たボールを跳ね返し続けた。途中から入った山田は浦和の堅さを痛感している。
「最後のところが浦和は堅いというところに、浦和の自信を感じました。押し込まれても大丈夫だよという雰囲気にさせてしまったのは僕たちかもしれないし、向こうの自信なのかもしれない。狙いとしてニアゾーンはとれていたんですけど、そこから先で相手の人数が多かったり、先にポジションを取られたり、(最後のところのアイデアが)今日は足りなかった」
山口監督も「クロスの入れ方やそこからの揺さぶりや最後の質のところ」を課題として挙げ、ゴールネットを揺らすことができなかった原因について触れた。
「理想としてはポケットを取ることで、相手には高い選手がいるので、低いボールを入れることで事故も含めてゴールを狙うプランはありました。揺さぶりで同サイドを崩すのに加えて、逆サイドの選手を使えるようになりたい」
ハーフタイムに山口監督は左右に揺さぶろうと選手に働きかけたという。山田も「もう一工夫」が足りないと指摘する。「最後にクロスを上げるだけではなく、ワンツーで中に切り込む方法もある。僕自身もミドルシュートを打てる場面があった」とバリエーションのなさを課題に挙げた。