MF:ポール・スコールズ(元イングランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1974年11月16日
マンチェスター・ユナイテッド通算成績:716試合155得点81アシスト
1990年代から2000年代まで、プレミアリーグを戦うチームの大半は4-4-2のシステムで戦っていた。アレックス・ファーガソン監督のもとで、通算13度のリーグ優勝を達成したマンチェスター・ユナイテッドも例外ではなく、典型的な“司令塔”のような中盤にどっしりと構えて攻撃を司る選手はあまりいなかった。
その中で長くチームの中心を担ったのがポール・スコールズである。ダブルボランチの一角で攻守に奔走したボックス・トゥ・ボックス型MFで、彼に苦手なプレーはないと言われるほど完成度の高い選手だった。
強烈なミドルシュートと並び、スコールズの代名詞となっているのがパスの質の高さである。中盤の低い位置では両サイドに質の高いフィードを蹴り分けてチャンスの起点を作り、ボックス付近ではピンポイントの浮かせるパスで多くの決定機を演出した。
その視野の広さと狙った場所に届けるパス精度の高さはサッカー界の長い歴史の中でも随一で、まさに”司令塔”としてマンチェスター・ユナイテッドの黄金期を支えた。