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AFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ、浦和レッズ対理文(香港)が22日に行われ、3-0で浦和が勝利した。この試合で加入後公式戦初先発を飾った中島翔哉は、これまで得点力不足に悩まされていた浦和にどのような化学反応を起こすのか。中島が入ったことによる変化をチームメイトの証言から明らかにする。(取材・文:元川悦子)
浦和レッズ加入後初先発の中島翔哉
5月6日に超満員の埼玉スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022年決勝第2レグでアル・ヒラルを撃破し、浦和レッズはアジア王者の座を射止めた。2023/24シーズンの次なる大会はクラブ初の連覇に挑むことになる。その重要なトーナメントの出場権を逃すことは許されない。8月22日のプレーオフ・理文(香港)戦は確実に勝利し、9月からスタートするグループステージに駒を進めなければならなかった。
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マチェイ・スコルジャ監督は18日のJ1・名古屋グランパス戦からスタメンを5人変更。8月に補強したばかりの元日本代表10番・中島翔哉を初めて頭からトップ下に起用した。前々から「今までいた選手とは違ったタイプのトップ下で、前線でオプションを沢山増やしてくれる選手。早く長い時間使いたい」と熱望していただけに、ようやくそのチャンスが訪れたのである。
前線の構成は最前線に興梠慎三、右サイドに大久保智明、左サイドに小泉佳穂という並び。興梠とは2016年リオデジャネイロ五輪で共闘しており、中島本人も「合うと思う」と話していたが、大久保と小泉とはまだ時間が浅い。実戦でどこまで合わせられるかが見どころの1つだった。
高度な技術と創造性を持つ男はそういった周囲の不安をいち早く払拭してみせる。開始早々の3分、大久保のインターセプトから右に開いた中島にボールが渡った。新10番は少しタメを作って駆け上がる大久保へリターン。大久保は利き足でない右足で折り返した。ゴール前に飛び込んできたのは小泉。6~7月は体調不良などで欠場することの多かった8番に待望のゴールが生まれ、チームは大いに勢いづいた。
小泉はうれしそうに得点を振り返る。