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アーセナルの“癖”が招いた冨安健洋の退場。バラバラの判断基準で潰されたチャンス【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第2節、クリスタル・パレス対アーセナルが現地時間21日に行われ、0-1でアウェイチームが勝利している。この試合では、サッカー日本代表DF冨安健洋が約5ヶ月ぶりのリーグ戦先発を飾った。しかし、2度イエローカードを提示されまさかの退場処分に。判定は正しかったのだろうか。(文:小澤祐作)


冨安健洋の退場で忙しい試合に


【写真:Getty Images】

 アーセナルにとっては忙しい試合となった。

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 クリスタル・パレスのホームに乗り込んだミケル・アルテタのチームは、54分にマルティン・ウーデゴールがPKを沈めて先制に成功した。ところが、そこから15分も経たないうちに退場者を出して数的不利に。終盤は相手の猛攻を浴びながらも、なんとか耐え切ったという内容だった。連勝を飾ることができたとはいえ、肉体的にも精神的にも相当な負荷があったはずだ。

 そんな一戦で、サッカー日本代表DF冨安健洋は、約5ヶ月ぶりとなるプレミアリーグでの先発出場を果たしている。今夏新加入のユリエン・ティンバーが長期離脱中、オレクサンドル・ジンチェンコがベストコンディションでない中、左サイドバックを任された。

 冨安のパフォーマンスは決して悪くなかったと言っていい。対峙したアンドレ・アイェウにはやや手を焼いたものの、とくに攻撃時の立ち位置が良く、ボールを受けにかなり降りてくるデクラン・ライスの動きに気を遣いながら的確なポジショニングをとってバランスを整えているなど、IQの高さを証明していた。

 しかし、ポジティブな形で試合を終えることはできなかった。すでに大きな話題になっている通り、冨安は残り20分以上ある中で2度の警告による退場を命じられ、チームの流れを悪い意味で変えてしまったのだ。

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