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現在進行形で遂げる成長。横浜F・マリノスを勝利に導いた渡辺皓太の意識の変化とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第24節、横浜F・マリノス対FC東京が19日に行われ、2-1でマリノスが勝利した。連覇を目指すマリノスにとって、主将・喜田拓也とともにボランチを務める渡辺皓太の重要性は増している。私生活の変化を力に変える24歳は、ボランチとして高みを追い求め続けている。(取材・文:藤江直人)


渡辺皓太にとっての節目

FC東京戦でゴールを決めた横浜F・マリノスMF渡辺皓太
【写真:Getty Images】

 ボールを大事に抱えたまま、渡辺皓太は試合後の取材エリアに姿を現した。試合後に審判団に直談判して、特別に譲ってもらったボールには、まだ見ぬ家族に注ぐ父親としての思いが込められていた。

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 ちょっぴりはにかみながら、自宅へボールを持ち帰る理由を渡辺が明かしてくれた。

「お腹の赤ちゃんのためにあのパフォーマンスができたので、記念に持ち帰りたいと思って」

 ホームの日産スタジアムにFC東京を迎えた19日の明治安田生命J1リーグ第24節。キックオフ前に行われた、ガンバ大阪との前節でJ1通算100試合出場を達成していた渡辺のセレモニーで、夫人でタレントの実紀さん、3歳の長男、そして1歳になったばかりの次男が花束贈呈役を務めた。

 ジュビロ磐田を迎えた昨シーズンの第27節。渡辺は長男と次男を抱いて日産スタジアムに入場する準備を整えていた。しかし、場内の雰囲気に怖気づいてしまったのか。号泣した長男が逃げ出してしまい、結局、生後3カ月ちょっとの次男だけを抱いてピッチに入るエピソードを残している。

 時がたち、長男も笑顔を浮かべながら試合前のセレモニーに参加し、家族で記念写真にも収まった。渡辺も「ちょっと心配でしたけど、しっかりやってくれました」と思わず苦笑した。

 もっとも、家族はもう1人いた。家族で運営するYouTubeチャンネルを15日に更新した渡辺は、実紀さんとともに「このたび、第3子を授かりました」と笑顔で報告していた。それから4日。節目の記録を“5人”で祝う機会を迎えたなかで、渡辺は家族からある言葉をかけられていた。

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