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Jリーグ 1年前

浦和レッズはどういうクラブなのか? 「ラストチャンスだ…」声を荒げた西川周作の思い【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「子どもたちの夏休みの宿題の日記に…」



「アジア王者として何としてもACLの舞台に再び戻らないといけない。5月に優勝してこのチャンスを、プレーオフというチャンスを得たなかで、何がなんでも勝たないといけない。でも、先のことばかりを見ていると足元をすくわれるので、しっかりと試合開始から集中していきたい」

 理文との一発勝負へかける思いを語った西川は同時に、ACLで歴代最多の3度の優勝を誇る浦和が、2000年代の初頭からアジア制覇へ並々ならぬ野望を抱いてきた歴史も熟知している。

「浦和レッズに長年いますけど、ACLにかける思いはクラブからも、ファン・サポーターのみなさんからもいい意味ですごくプレッシャーを感じます。Jリーグのなかでもアウェイへ、大勢のファン・サポーターが来てくれるクラブはなかなかない。ACLにかける思いは本当に強いし、その意味でも(優勝すれば2024/25シーズンの出場権を得られる)天皇杯の敗戦は重くのしかかりました。だからこそ何としてもプレーオフに勝って、まずACLの本戦に出るのは非常に大事だと思っている」

 理文戦は夏休み期間中に埼玉スタジアムで行われる最後の一戦となる。ACLの価値だけではない。胸中に「子どもたちの夏休みの宿題の日記に、浦和レッズが勝った試合を書いてもらえたら嬉しいですね」という思いも秘める西川を、そして浦和の選手たちをさらに発奮させる材料がそろっている。

(取材・文:藤江直人)

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