久保建英 最新ニュース
ラ・リーガ第2節、レアル・ソシエダ対セルタが現地時間19日に行われ、1-1のドローに終わっている。サッカー日本代表MF久保建英はこの試合でも先発し、先制ゴールをアシストと活躍。2試合連続でMOMに選出された。しかし、チームはまたしても勝ちきれず。何が問題だったのか。(文:小澤祐作)
驚きがなくなった久保建英のMOM獲得
【写真:Getty Images】
もはや驚きではない。久保建英は前節ジローナ戦に続き、現地時間19日に行われたセルタ戦でもマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されている。しかし、試合後の日本人レフティーに笑顔はなかった。
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イマノル・アルグアシル監督はジローナ戦から先発メンバー1人を変えてセルタ戦に臨んでいる。怪我明け以降まったく調子が上がらないミケル・オヤルサバルがベンチスタートとなり、アンデル・バレネチェアが左ウィングに配置された。久保は引き続き右ウィングでの出場となっている。
バレネチェアの先発起用はポジティブだった。先発メンバーで最多のドリブル成功数2回を記録するなどオヤルサバルよりもキレがあり、何度か単独でボックス内へ侵入してはDFを脅かしていた。現状では、背番号7が左サイドのファーストチョイスを担った方がいいだろう。
そんなバレネチェアに負けじと、久保もキレの良いプレーを見せた。4分には高く浮いたボールを巧みにコントロールしてマヌ・サンチェスのファウルを誘発。さらに14分には、コーナーキックの流れから惜しいシュートを放った。
そして22分、久保が前節に続き決定的な仕事を果たした。ロビン・ル・ノルマンからのロングフィードを収めると、鋭い縦突破でM・サンチェスを振り切り、最後は利き足ではない右足のクロスでバレネチェアのゴールをアシストしている。
今季初ゴールを決めたバレネチェアは試合後、「タケが1対1を仕掛ければ必ず相手を交わすことはわかっていたよ」とコメントを残している。まさに、今の久保は止められない状態だ。
1点リードした後はチームとしてうまくいかず、久保のタッチ数も限られてしまったが、攻守ともにハイインテンシティーを保ち、この日はデュエル勝率100%というスタッツ(データサイト『Sofa Score』を参照)を叩き出している。現地メディアの評価も軒並み高いものとなっているようだ。
しかし、冒頭にも記した通り、試合後の久保に笑顔はなかった。自身が好調を維持する一方で、チームは非常に厳しい状態にある。