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リバプールで見せた遠藤航だからこそできるプレー。他のMFが持っていない能力とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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 プレミアリーグ第2節、リバプール対ボーンマスが現地時間19日に行われ、3-1でリバプールが勝利した。18日に加入が発表されたばかりのサッカー日本代表MF遠藤航はこの試合で早速ベンチ入りし、63分にピッチに投入された。ほとんど準備期間のない中での出場となったが、今後に期待を抱かせるパフォーマンスを見せていた。(文:加藤健一)


移籍発表から1日でリバプールデビュー

リバプールデビューを果たした遠藤航
【写真:Getty Images】

 青天の霹靂というべきか、遠藤航のリバプール移籍は突然決まった。遠藤本人もクラブ公式のインタビューで「24時間以内に決めなければいけなかった」というように、短期間で発表まで至っただけではなく、その翌日にはベンチ入りしてデビューすることになった。

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 58分にアレクシス・マック・アリスターが危険なファウルで退場処分を受け、2-1とリードしたリバプールは10人で30分強を戦わなければいけなくなった。すかさずリバプールベンチは背番号3を呼び、指示を与える。直後にディオゴ・ジョッタのゴールで点差が2点に広がり、コーディ・ガクポに代わって遠藤がピッチに入った。

 1人少なくなったリバプールは4-3-3から4-4-1に布陣を変え、モハメド・サラーが右ウイングから最前線へと立ち位置を変えた。遠藤はソボスライ・ドミニクとともに中盤中央に入る。

 投入から1分足らずでファーストタッチを記録した。フィルジル・ファン・ダイクからボールを引き取り、左サイドのルイス・ディアスへとつなぐ。ドリブル突破を試みたディアスはボールを失ったが、遠藤が素早くボールホルダーに寄せてボールを回収した。遠藤の良さは早速、形として現れた。

 67分にはフィリップ・ビリングを監視しつつ、降りてきたドミニク・ソランケへのパスをインターセプトして攻撃につなげた。81分にも鋭い読みで縦パスをカット。このあたりの間合いの取り方と奪いきる能力の高さは、シュトゥットガルトや日本代表で見せているものと何ら変わりはない。準備時間がなくても、状況判断とプレー選択に迷いはなかった。

 ただ、すべてが完璧だったわけではないことをここでは記しておきたい。

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