1位：マンチェスター・シティ

監督：ジョゼップ・グアルディオラ（8年目）
22/23リーグ戦成績：28勝5分5敗（1位）

　昨季UEFAチャンピオンズリーグ（CL）とプレミアリーグ、FAカップの三冠を達成したマンチェスター・シティは、今夏にイルカイ・ギュンドアンとリヤド・マフレズという二人の功労者が去った。そんな中、マテオ・コバチッチとヨシュコ・グバルディオルを新戦力に迎えて2023/24シーズンの開幕を迎えている。

　先述した二人の功労者の退団は戦力的にマイナスだが、それでも1位と予想した。その理由は守備陣の安定だ。昨季までは守備に不安のあるジョアン・カンセロが最終ラインの一角を担っていたが、後半戦より最終ラインの4枚をCBでもプレーできる選手たちで固めたことで大幅に失点が減少。そして今夏にスピードと対人戦に優れるグバルディオルを加えたことで、さらに盤石の布陣が揃った。

　最少失点で乗り切ることができれば、負けることはほぼないだろう。というのも、前線には理不尽なストライカー、アーリング・ハーランドが控えており、この強力攻撃陣が完封されることは考えづらい。仮にハーランドが怪我をしてもフリアン・アルバレスという優れたストライカーが控えており、その選手層の厚さは世界トップクラスだ。

　懸念点があるとすれば、悲願の目標だったCL優勝を達成したことによるモチベーションの低下だろう。この精神面をジョゼップ・グアルディオラ監督がコントロールすることができれば、穴になることはない。何より今季のマンチェスター・シティは前人未到のプレミアリーグ4連覇が懸かっている。かつてどのクラブも達成したことがない快挙に向けて、開幕戦ではバーンリーを圧倒するなど順調なスタートを切っている。対抗馬になりそうなアーセナルに、昨季までと同じく直接対決で勝利を飾ることができれば、おのずと優勝が近づいてくるだろう。