14位:長谷部誠(はせべ・まこと)
生年月日:1984年1月28日
所属クラブ:アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:18試合0ゴール0アシスト
長谷部誠は今季でドイツでのプレーが17シーズン目となる大ベテランだ。現在フランクフルトに所属する39歳はブンデスリーガ通算376試合に出場。日本代表では長らくキャプテンを務め、2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会とワールドカップに3度出場した。
長谷部がこれまで多くの監督に信頼されてきた理由は、その高いキャプテンシーとサッカー「IQ」で、ピッチ上の監督としてチームをオーガナイズできるからである。日本代表ではボランチでプレーしていた同選手だが、近年のフランクフルトでは主に3バックの中央の位置で「リベロ」としてプレーすることが多い。攻撃の組み立てに参加して安定したビルドアップに貢献するだけでなく、精度の高いロングフィードで一気に局面を打開することも可能だ。経験に裏打ちされた危機察知能力と戦術理解力で攻守のバランスを取り、状況に合わせた的確な指示でチームに「冷静さ」を与えることができる選手だ。
競争の激しいトップレベルのリーグでその地位を確立させた長谷部。何シーズンも継続してパフォーマンスを発揮し続けることができるのは高いプロ意識の表れだろう。「カイザー」(ドイツ語で『皇帝』を意味する)のクレバーなプレーは年を重ねてもなお輝き続けている。