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デメリットが多すぎたアーノルドの偽SB起用。リバプールを停滞させるメカニズム【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 松島亮太 photo by Getty Images

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 プレミアリーグ第1節、チェルシー対リバプールが現地時間13日にスタンフォード・ブリッジで行われ、1-1の引き分けに終わった。ここ6試合の対戦成績は6引き分けと互角だったが、今シーズンも引き分けで幕を開けている。今回は、リバプールがこの試合でも使った偽SBシステムについて分析していく。(文:松島亮太)


新体制チェルシー対中盤を刷新したリバプール

リバプールのユルゲン・クロップとアーノルド

【写真:Getty Images】

 アウェイのリバプールは、昨シーズンまでMFで起用されていた主将ジョーダン・ヘンダーソンやアンカーのファビーニョらがチームから去り、大幅に中盤のメンバーが入れ替わった。

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 新加入のMFソボスライ・ドミニクとアレクシス・マック・アリスターを中盤に起用したおなじみの4-3-3だが、本職MFであるカーティス・ジョーンズはスタメンから外れ、代わりにFWのコーディ・ガクポがMFの位置で先発となった。

 これまではセンターフォワードやWGの位置でプレーしてきたガクポだが、プレシーズンマッチではMFとしてプレーし、FW4人を同時起用する超攻撃的布陣の一角を担っている。公式戦でもいつかはこのフォーメーションが試されると思っていたが、開幕戦でいきなりのお披露目とは少々驚きであった。

 対して、ホームで迎え撃つチェルシーはFWのニコラス・ジャクソンや、CBのアクセル・ディサシ、GKロベルト・サンチェスと3人の新加入選手が開幕スタメンに名を連ねた。プレシーズンマッチでも試していない3バックシステムは、右からアクセル・ディサシ、チアゴ・シウバ、レビィ・コルウィルを並べた陣形だ。

 これは、今シーズンからチェルシーを率いるポチェッティーノ監督の守備的な意思表示かと思いきや、ゲームは予想以上にオープンかつスピーディーで、1-1というスコア以上に見どころのあるゲームとなった。

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