4位:冨安健洋(とみやす・たけひろ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年11月5日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
22/23リーグ戦成績:21試合0得点1アシスト
怪我の多さも影響して、アーセナルにおける冨安健洋の序列は高くない。昨季も右サイドバックの2番手で、クローザー起用がメインだった。今季は、オランダの強豪アヤックスからセンターバックとサイドバックの両方をこなすユリエン・ティンバーが加入。ポジション争いはますます激化するはずで、冨安にとっては勝負の1年となりそうだ。
日本人離れした「フィジカル」能力が冨安の大きなストロングポイントだ。地上、空中戦問わず対人戦に強く、背後を突かれてしまってもしっかりリカバリーできるだけのスピードも持つ。また、そうした身体能力に頼ったものだけでなく、ポジショニングを誤らないなど、頭を使ったクレバーな対応も目立っている。「フィジカル」と「守備」はもちろんのこと、「IQ」でも上位10人の中でトップクラスの数値を叩き出している。
DFながら足元の「スキル」もしっかりとしている。特筆すべきは左右両足を遜色なく使いこなすことで、アーセナルでは右だけでなく、左サイドをカバーすることもある。果敢な仕掛けやオーバーラップ等、「攻撃」全般のクオリティーは落ち、それがクラブでベン・ホワイトに1番手を譲っている理由でもあるが、日本人史上最高レベルのDFということに疑いの余地はない。