8位:鎌田大地(かまだ・だいち)
【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月5日
所属クラブ:ラツィオ(イタリア)
22/23リーグ戦成績:32試合9得点7アシスト(フランクフルト)
鎌田大地はフランクフルトで長期に渡って活躍し、欧州で確かな評価を得た選手だ。そのフランクフルトを契約満了に伴い退団し、フリーの身となった今夏は確実と思われたミラン移籍が幻となるなどなかなか新天地が決まらなかったが、最終的にラツィオ加入が決定。中心的存在だったセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの後釜として、チームに新たな風を吹かせてくれるはずだ。
ゆったりとした持ち運びから重心の逆を突くキレの良い切り返しや細かなタッチで相手を無力化するなど、ドリブルの技術は日本人トップクラスで、視野の広さを活かした効果的なダイレクトパスや繊細なスルーパスも光る。「スキル」は「83」と、文句なしの数値が出ている。また、ゴールとアシストの両方で高い貢献度を誇るなど「攻撃」に関してもやはり高評価となった。
そして忘れてはならないのが「IQ」に優れているということだ。絶妙なポジショニングで相手の対応を困らせ、味方への的確なスペースメイキングでも違いを作り出すなど、数字には表れにくいオフ・ザ・ボールでの貢献が目を見張る。ボランチ起用がメインだった昨季は、3列目からのタイミングの良い攻撃参加やスペースへの侵入で多くのチャンスに絡んでいた。そうしたセンスは、他の日本人選手にはない鎌田ならではの武器と言っていいだろう。