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Jリーグ 1年前

中島翔哉は浦和レッズが「勝つために言う」。ファンタジスタ加入が生む相乗効果とは?【コラム】

シリーズ:河治良幸 text by 編集部 photo by Getty Images

”点取り屋”ではない中島翔哉が輝く道

興梠慎三と話す中島翔哉
【写真:Getty Images】



 スコルジャ監督がアタッカーに求める守備面などのタスクをこなした上で、中島のスペシャルを出していけるかどうか。現在(第22節終了時点)4位の浦和だが、チーム27得点は10位タイであり、リーグ最小の17失点という鉄壁のディフェンスが現在のポジションを支えている。しかし、悲願のリーグタイトルを獲得するには現在44得点のマリノスや42得点のヴィッセル神戸に並ばないまでも、31得点20失点で3位の名古屋グランパスを上回る得点数は必要だろう。

 中島はポルティモネンセ時代の2017/18シーズンに10得点を記録したが、いわゆる”点取り屋”ではない。その意味では中島自身のゴールもそうだが、非凡な攻撃センスと個の高い力を持つ中島が加わることで、二列目を含む周りの選手たちのプレーが活性化されて、チームとしての得点力が上がって行くことが望ましい流れだろう。そして8月22日のプレーオフからスタートするAFCチャンピオンズリーグ(ACL)や年末のFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)で躍進を果たすキーマンにもなりうる。

 日本代表については「代表は僕が行きたくて行けるところじゃない」と現在は特に意識していないことを強調する中島にとって、浦和こそがサッカーを楽しみ、輝くための場所である。もちろん、それが簡単でないことは承知している。「テストしている時間は無いと思うので、早く適応して行きたい」と前を向く中島の「勝つために楽しむ」プレーに期待だ。

(取材・文:河治良幸)

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【了】

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