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Jリーグ 1年前

「それが一番の打開策」横浜F・マリノスが直面する問題。浦和レッズ戦、停滞の原因は?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「自分たちのサッカーをどうしていくかという課題はあるけど…」



「勝つために自分たちのサッカーをどうしていくかという課題はあるけど、やっぱり結局は個人。今日も間に入ってきたボールは沢山あったし、自分がミスしなければチャンスを作れた場面も沢山あった。自分はアイデアや個人の打開力といったオプションをもっと持たないといけないし、怖い選手になっていかないといけないと思います」と西村は神妙な面持ちで語っていた。

 水沼は今すべきことを口にする。

「僕らはボールを握りたいチームなんで、より慌てずに、幅と深みを取りながら、みんなでボールを動かすことを徹底する必要がありますね。夏は余計にそうだと思います。

 今日なんかは臨機応変さっていう部分はちょっと欠けていたかなと感じました。セルティックとマンCとやった時には少しできたようにも感じましたけど、ボールを握るときは握る、行くところは行くという使い分けをもっとやらないと。そういう意識が大事だと思います」

 3位・名古屋グランパスがアルビレックス新潟に勝って勝ち点を42に伸ばし、首位・ヴィッセル神戸が横浜FCに敗れて足踏みする中、マリノスはいち早く停滞感を払拭しなければならない。名古屋戦から公式戦4戦未勝利という苦境を抜け出すためには、やはり選手個々のフレキシブルさと判断力、応用力に磨きをかけていくことが早道と言えるだろう。

 いずれにせよ、ここでもう一段階上のレベルに到達できなければ、リーグ2連覇は難しくなるかもしれない。浦和戦で直面した課題をきちんと整理し、1つ1つ改善していくことが、再浮上のポイントとなりそうだ。

(取材・文:元川悦子)

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